恥しらざーの備忘録

恥知らずな僕が日々で悩んだことを書いています。

定型文は馬鹿にできない

先生という者は凄いと思う。

何かを教える、教育する指導する立場の人はやはり尊敬に値する人物ばかりである。

 

僕も浅学ながら指導する立場を味わったことが何度かある。

大学のサークルが主な場所だった。

 

僕が所属していたのはジャズ研究会という音楽サークルである。

僕はドラムを担当していた。

学年が上がると後輩ができるものだが、音楽初心者も当然入部してくる。

その初心者にドラムを教えるのがなかなか大変だった。

自分の技術を100%自分の言葉で説明できないと、相手に伝わらないのだ。

説明できたとしても、相手がその技術を得られるとは限らない。

頭で理解して、反復練習をすることでようやく技術というものは身につく。

 

そして練習、訓練というものは地道な作業である。

楽しいと感じないと、辞めていってしまう子もいるので、褒めてあげないといけないのだ。

諸先輩方がしてきたように僕も褒めていった。

褒めるというのは、相手のことをよく観察しなければ褒められないのだ。

自然と、教える立場のものの方が、よく考え、よく観察するようになる。

 

すると不思議なことだが、教える立場の者の方が得られるものが多く、一番頭を使うのだ。

後輩から、あるいは生徒、子供から学ぶことがある、というのはそういうことだろう。

 

学校の先生なんかいっぺんに30人近くの生徒を教えているのだから、そりゃその分学ぶことも多いはずである。

 

まあ中にはろくでもないのもいるのだが、例外を除いて、先生と呼ばれる人は立派な人がほとんどである。

先人を尊敬せよ、とはそういうことなのだろう。

 

というわけで今まで僕に何かを教えてくれた人生の師たち、ありがとうございます。