マンガなんてローン組んでるようなもの
幼い頃からマンガが日常にあった。
僕の父は毎週水曜日にマンガ雑誌『マガジン』を買っていた。
その『マガジン』を読むことが週の楽しみのひとつだった。
マンガから歴史を、漢字を、社会を、異性を学ばせてもらった。
好き、という言葉では足りない。
僕はマンガを愛している。
そんな僕がマンガに思うこと、それは
マンガなんてローンを組んでいるようなもの
だ。
正確には、マンガというか連載漫画のコミックスのことである。
書店で見たことのある人が多いと思う。
マンガを一冊買って、その続きは買わない、なんて人はほとんどいないだろう。
つまりそのマンガが10巻で完結していれば10回、20巻ならば20回、100巻ならば100回ローンを組んでいるも同然だということだ。
しかも連載中は何巻で完結するかはわからないので、軽い気持ちで購入した一冊のために途方にくれる方もいるのではないか。
かといって、面白そうなマンガを発見して、完結まで待つ、というのもつらい。
それなのにマンガのメインターゲットは少年少女なのだ。
ひとたびマンガを購入してしまえば、あっという間にお小遣い帳は火の車である。
ローンと違う点は支払いの期限が決まってないというところぐらいか。
面白さ=長さではない。
だが、長く連載を続けていられるのは面白い証拠でもある。
そう考えるとローンも悪くないのかもしれない。